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アジアのごみ輸入国が減る理由と問題点


私たちが暮らしていく中で、どうしてもごみは出てしまいます。国内で再利用などの形で処分できれば良いのですが、処分しきれないゴミについてはこれまで海外へ輸出する形をとっていました。

輸出することで日本としてはごみを自国で処分する必要がなくなりますし、輸入した側においてはゴミの中から資源となるものを取り出して活用することができる点でお互いにメリットがありました。日本で同じように処分しようとすると、人件費などがかかりすぎてしまううえ、規制の厳しさもあり多くのごみの処分が難しくなっていたのです。

しかし、日本のごみを輸入していたアジアの輸入国が輸入をストップし、輸入国は大きく減ることになりました。理由はいくつかあります。

まず一つ目は資源として輸入していたものが必要なくなったり、輸入国側の人件費の急騰などにより再生するにあたってのコストが大きくなるため、うまみがなくなったという理由が挙げられます。これまで貧しかった国の経済発展などが進むことで、今後もこうした理由で輸入が減り続けていくことはあるでしょう。


また、環境に対する意識の変化も大きな理由です。世界的に環境問題への意識が高まり、プラスチックごみなどを出さない取り組みをする国も増えてきました。
それにより他国からのごみ輸入を禁止することもあるのです。また、そのまま資源として使える良質なごみばかりではなく、きちんと分別されていないものも多くあります。それが保管中に腐敗したり、処理中に有毒な物質を出したりすることにもつながるので、それを避けて暮らしや環境を守るためにごみ輸入を禁じられることもあります。

今後もこの傾向は続いていくことになりますから、ごみをどんどん出して輸出してしまえばいいと考えることは危険です。使い捨ての利用を控えて個人や企業の努力でごみを出さないようにすることや、国内で再利用できるような処理の仕方を生み出すことなどが今後の課題となっていくでしょう。